募金お届けのご報告、そして笑顔がたくさん咲きました🌸

お知らせ
副園長先生へ募金のお渡し

1月に開催させていただいた『冬のファンタジーマジックショー ~子どもたちへ夢を~』

そのイベントの中で、能登半島地震で被災された子育て親子の方々のために、募金活動もさせていただき、24,679円のご寄付が集まりました。

その後も、お心を寄せてくださった方々がいらっしゃり、募金総額は31,000円余りとなりました。

この募金をどのようにお届けしたら良いか、清流の国ぎふ防災センターのコーディネーター 兼 全国災害ボランティアネットワーク代表理事の栗田さんに相談をさせていただいており、この度4月3日にお届けさせて頂く事が出来ましたので、その様子をご報告させて頂きます。

まず、今回の訪問に際して、新宮地区で防災士の資格を一昨年取得した高校1年生の斯波よしなり君と、今年の1月に取得したばかりの小学6年生の妹あやかちゃんに手伝ってもらえないかを相談したら、2人とも「ぜひ!」って言ってくれて、そして防災士・子育て支援員の資格を持つお母さんのあきえさんも同行してくれることになり、岩塚を筆頭に防災士4名で行かせて頂きました。

お届け先は、能登半島 穴水の光琳保育園
ここはお寺が運営している保育園なんですが、お寺が地震で大きな被害を受け、休園になっていました。
園児の多くの家庭が能登地域外に避難していたんですが、地元の方々からの要望により、ようやく3月25日から再開の運びとなり、再開と同時に穴水に一部戻ってきています。
ですが、お寺は修復不可能という事で、近所の向洋小学校の1室を間借りして園を再開しています。

「光琳寺保育園」 遊具の脇も崩れ落ちてました

今回、その向洋小学校にお邪魔させて頂く事になりました。

小学校へ向かう道中、自衛隊の支援車、砂利や資材を積んだトラック、重機を搭載したトラックが続々と現地に向かう道路は、所々ひび割れ、隆起し、片側が崩れ落ちたりしていて、通行規制もあったりで、「3ヶ月経つのに、この状況は…」って言葉を失いました。

高山から約4時間かけて何とか(ほんとに何とか)無事に光琳保育園が入っている向洋小学校に到着しました。
保育園では、年少さんから年長さんまで21人の子ども達が出迎えてくれました。

持参した木育の絵本「森のおふろ」「どんぐりころちゃん」、そして「だるまさんが」の絵本を読みきかせさせて頂きました。
両脇でよしなり君(高1)とあやかちゃん(小6)も、「ゴシゴシ シュッシュッ」「どんぐりはちくりしょ、ぴょーん!」「ドテッ」など、一緒にやってくれて、子ども達もおおはしゃぎでした🎶

わらべうた遊びでは、定番の「いっぽんばし」「ぺったんもちつき」「上から下から」は、「もう一回~!!」って、キャーキャーの大盛り上がり!!

もちろん、『はらぺこあおむし』のパネルシアターを全員(年少さんも)で作り上げていくのも大成功~!!
曲の最後に蝶々がひらひら舞うんですが、高身長のよしなり君から舞い降りる蝶々に、子ども達は「キャーキャー!!」と大興奮で、終わると全員でハイタッチ✨
みんなで喜び合って、ふれ合いわらべうた遊びは大成功でした

 

保育園に向かう途中、いくつもいくつも倒壊した家屋を見ました。
傾いたり、壁が崩れ落ちてる家もありました。

そんな中をがんばって登園してる子ども達。
副園長先生(住職の奥様)のお話によると「今も余震が来ると、とたんに唇が紫色になってしまう子どもがいるんです」「オムツがやっとはずれた子が、またオムツが離せなくなってしまいました」っていう状況で、子ども達が体験した怖さや悲しさが今も大きな影響を与えている事を知り、涙がこぼれました。

副園長先生が「みんなで、今日のこの時間を本当に楽しみにしていました。先生たちも被災者で、自分の子どものケアもしないといけない中、自分の家の片付け等もしながら、必死で、でもそんな事は決して顔には出さずに園児と向き合ってくれてます。なので、先生たちの負担を軽くして頂ける、そして、子ども達が心から笑ったり歓声をあげる機会を作ってくれた事が本当にありがたくて…」と本当に喜んで下さいました。

副園長先生とのお話が終わって廊下に出ると、子ども達と先生たちが全員玄関前に並んで私たちが帰るタイミングをずーっと待ってくれてました。
そして、玄関を出る所から、車に荷物を積んで出発する所、そして私たちの姿が見えなくなるまで、ずーっとずーっと「ばいばーい」「ばいばーい」「ばいばーい」って大声で叫んでくれていて、その姿にまた涙、涙でした。

その後、光琳寺に行って、住職の園長先生に挨拶をさせて頂きました。

「本当に遠く高山から来て下さって、みんなが喜ぶ機会を作って下さってありがとうございました」と深々と頭をさげて下さいました。
保育園はほとんど遊具や保育に関する物が取り出せなかったとの事で、今回の募金や、クレヨンや絵本、おもちゃの寄付をとっても喜んで下さいました。

最後に、今回この保育園とおつなぎ下さった栗田さんが代表を務める「NPO法人レスキューストックヤード」と穴水町社協が設置している災害ボランティアセンターに寄らせて頂いて、窓口になって下さった浦野さん(1月3日からずーっと穴水に入って災害支援をされています)にご挨拶をさせて頂きました。
ここは、まだまだ避難生活を送っている方が大勢いて、全体では、穴水町人口7,212人(3,493世帯)のうち、未だ17か所の避難所におよそ300人が暮らしているそうです。

浦野さんは、園の訪問の様子も見に来て下さったんですが、「子ども達、本当に楽しそうでしたね!子ども達の大変な状況、副園長先生から聞きましたか?子ども達が味わった恐怖や悲しみは完全に消し去る事はできないけど、こういう楽しい体験が上書きされていく事で、少しでも消していく事ができたらいいいと思ってます。本当にありがとうございました。」とお礼を言って下さいました。

この度は「募金をピンポイントでお届けする」という事をわらべうたの会としてさせて頂く機会を頂き、本当にありがとうございました。
なにもない状況でも出来るわらべうた遊びの良さや、またわらべうたを歌いながら子どもの身体に触れたりすることで情緒の安定・愛着形成を促す、ふれ合いの大切さを再認識させて頂きました。
未だ被災地では大変な状況の中、頑張ってる子ども達や先生、地域の方々、ボランティアの方々がいるという事を頭に入れておくことがとっても大切で、これからの活動や支援に活かしていけたらと、心から思いました。

お心を寄せてくださった皆さん、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました