令和4年4月から始動した高山市ファミリーサポート事業。
コロナ禍で、保育園の一時保育の人数制限が厳しくなったり、感染症による休園で預け先がなかったり、一時保育も休止でファミサポを頼って来られる方も多く、ファミリーサポート事業の必要性をとても感じております。
2ヶ月が経過し、依頼会員の登録・依頼件数も増えており、提供会員の研修も順調に進んでいます
これまでの活動をご紹介させて頂きます。
託児件数
ファミサポ開始前の『びぃぼぉサポート』(わらべうたの会託児事業)では、1ヶ月に20~40件託児のご依頼がありましたが、4月以降の依頼数は1.5倍、2倍と増えています。
・4月 69件
・5月 100件
会員数【5月末時点】
ファミサポ開始前の登録に加え、4~5月で依頼会員の登録が46名増えました。
提供会員は、4月に3名登録を頂きました。
・依頼会員 132名
・提供会員 56名
提供会員養成講座
提供会員に登録を頂いたら、安全にお子さんをお預かりする為の養成講座を受講して頂いています。
4・5月は、4項目の講習を実施致しました。
〇事業を円滑に進めるために
〇心の発達とその問題(前半)
〇安全・事故
〇子ども栄養と食生活(前半・後半)
【講習後のレポート】
子育てなどで困窮・孤立した保護者さんを、地域ぐるみでみんなでサポートしていく。安心してお子さんを預けていただけるよう、『守秘義務』を守り、『事故のないよう安全対策』をしっかりしていきたいです。
安全を守るために、その子の特性を保護者からよく話を聞き、環境への配慮・危険予知とリスク管理が重要であると改めて感じ、好奇心旺盛な子供に、十分注意していきたいです。
発達の凸凹がある子を、「困った子」ではなく「困っている子」と捉え、私たちに出来る関わりをしていく事。一人一人見え方・感じ方は全く異なるので、自分の物差しで考えず、広い視野で、チームで関わっていく事の重要性を感じました。
*「発達凸凹」とは、発達障害をもつ人の凸(得意な部分)と、凹(苦手な部分)の差が大きい状態のこと
ファミサポ説明会
高山市つどいの広場 兼 ぎふ木育ひろば『ひだっこランド』で月に1度、ファミサポ説明会を行っています。
お子さんを遊ばせながら、ファミサポについて話を聞いたり、その場で依頼会員の登録も可能です。
・場所:スーパーセンターシマヤ ラクール飛騨高山店 2階ゲームセンター隣
・日時:毎月第2土曜日 10時~15時
ファミサポを利用された方の感想
コラム
神経発達症(発達障害)は、生まれつき脳機能の発達にかたよりがあり、コミュニケーションや想像力を働かせることなど苦手なことが多い反面、得意なことは人並み以上にできるという特徴あり、この差が大きい為、日常生活や園・学校などの集団生活で困ってしまい、生きにくさに繋がり、これが障害となってきます。
発達障害の種類により症状も違いますが、診断がつくことで、一人一人に合った対応をしやすくなったり、支援が受けられたり、保護者の負担も軽減されることがあります。発達障害の子と接する時、子どもに寄り添って理解してあげるという事がとても重要です。
自分で理由を説明できない場合が多い為、不要に叱らず、大人が話を聞き、一緒に考えることが大切です。
特に親は子どもにとって一番身近な存在です。「子どもの通訳者」になれるように心がけ、子どもがうまく言葉にできない部分を理解し、子どもの気持ちをうまく伝えてあげて欲しいです。
これは、発達障害でなくても、子育てでとても大切なことで、誰しも得手・不得手があり、感じ方も様々で、それが個性でもあると思います。
一人一人の感性、気持ちに寄り添った支援を心がけていきたいと思います。
ファミリーサポート事業は、依頼会員・提供会員間の相互援助により託児支援を行っております。
依頼件数は着実に増えておりますが、提供会員さんが迅速に、柔軟に対応してくださるお陰で、現在1件も依頼をお断りすることなく活動ができております事に感謝申し上げます。
これからますます増えてくると予想されるご依頼を、幅広く支援していけますよう、提供会員を大募集しております。お待ちしています!!