ひだ経営コンサルティング

私達の団体の理事も務めて下さっている丸山さん。

いつもニコニコと、私達のどんな相談にも親切に対応して下さる丸山さんが、自らサポーター企業になって下さるとの事で、恐縮しながら、そしてとても感激しながらお話を伺わせて頂きました。

次世代経営者の方々をサポートさせて頂きたい

岩塚:丸山さんは、たかしんでずっと長くお仕事されてましたけど、今回こういうふうなご自分で事務所を立ち上げられた想いや経営理念をお聞かせ下さい。

丸山:事務所を立ち上げた一番の想いというのが、経営に関わる人の人材育成に携わりたいなぁっていうのが一番大きな目標です。

これからの時代っていうのは、今までのやり方が全く通用しなかったり、今までいいとされてきた事をちゃんとやってるのにうまくいかなかったりと、どんどん人口が減少していく中で、自分達の親世代がやってきた時代よりもかなり成果が出しにくい環境になってきていますよね。

そんな中で、次世代経営者の方をどうやってサポートしていくのか、というところが、自分の一番大事にしてるところです。

自分のやりたい事をしっかり整理してくと、全部が人材育成というところにたどり着くんですよ。

3つ自分があげている事がありまして、1つめが創業する人のサポートです。

創業する人、今から経営者になっていく人達をちゃんとしっかりと生き残っていける企業にしていくサポート。

2つ目が次世代経営者のサポートです。事業承継者、事業を引き継いだ次世代経営者が、しっかりと経営していけるように今までの想いを引き継ぎながらしっかり新しい経営に向かっていけるようなサポートをしたいと思っています。

3つ目が社内の幹部人材いわゆる経営者の右腕になる人材の人材育成です。

この3つをテーマに事業を組み立てていって、地域の企業が元気が出て、もしくは経営者がここで飛騨高山で商売をしたいなと思って頂けるようなそういう環境をつくっていきたいという意味で開業をしました。

日本中全国民合わせてみれば、本当に優秀なコンサルタントの方なんて沢山いらっしゃるので、そんな中でも私とご縁があって一緒にやっていこうよって言って下さる方の育成と、その人を支える人材の育成というところまでちゃんとフォローアップできたらいいなぁという気持ちでやっています。

岩塚:今、創業されて1年ですか…?

丸山:1年3か月です。

岩塚:やっぱり、そういうコンサルタントを受けたいというニーズというのはひしひしと実感されますか?

丸山:ニーズはあるんでしょうけども、実際1人なので、年間に関われる企業さんの数というのは本当に限られてますからね。

そういう意味では、あくまで今の時点が一番いい状態かっていうと、そうとは私自身も全然思っていなくて、私自身も成長したいし、より社会のお役に立つ為の取り組みとは、どういう形が必要なのかというのは常に考え続けていきたいなというふうには思っています。

つまり、もっと皆さんの近いところでより皆さんのお役に立てる事、直接的にお役に立てる事ってのがしたいなっていう感じですね。

岩塚:やっぱり、こう、自分でお仕事を始められて、こういうふうに地域の方達に寄り添ってっていうのボランティアな部分も結構あると思うんですよね。

丸山

そう、そこが実はわらべうたの会さんにも通じるところがあって、いいサービスというか、自分の やってる事が、ある程度ニーズがあったり、ある程度皆さんの役に立てる事だったとして、僕がちゃんと家族も養って住宅ローンもしっかり返してやれてる状態じゃなかったら続かないじゃないですか。

そういう意味で、しっかりと収入を得ながら、それをさらにまた皆さんにしっかりと還元していく姿をどうやったら描けるのかなっていうのが自分自身の事業の課題でもあるんです。

だから、わらべうたの会さんの状況ってすごくすごく似てる状況ですよね。

確かに、サービスがすごく素敵で素晴らしくて、皆さんのお役に立って、ニーズある事もわかってる、そして、今の規模だったら若干志ある人が持ち出ししてれば済むよって範囲かもしれないけれども、もっと皆さんの役に立つ為に、少しでも事業の規模を拡大しようとしたら、もう、持ち出しきれなくなってしまいますよね。

岩塚:そうですね。

丸山

だけど、皆さんがちゃんと事業を継続していく為には、継続していく為のベースになる収入をしっかりと稼いだうえで、それをさらにスタッフの皆さんに還元していくというような感覚が皆さん自身に必要だなと思ったので、理事のお声かけを頂いた時に、私なんかが子育て支援に関わっていくのは、なんかちょっと不思議な感じだな、と、最初思ったんですけども、事業として成り立たせていく、という目線でいうと、僕が普段思っている事は、皆さんが苦手としている、けど事業展開の為には必要な考え方に関連づけられるんじゃないかなというふうに思ったので、少しは皆さんの役に立てる事があれば、私でもできる事はあるかなぁという感じで、お応えしたという感じですかね(笑)

地域のお母さん達有志が集まっての子育て支援に共感

岩塚:ありがとうございます!

本当に2番の問いにも繋がる…そこに入らせて頂こうと思うんですが、今回もちろん理事も今すごくメインの部分でやって頂いてますし、今回ご寄付も沢山して頂いたんですけども、私達を支えて下さる想いとかそこらへんをお聞かせ頂けたらなと思います。

丸山

やっぱりその地域の経済を考えた時に、どうしても人口と経済の規模というのがどうしてもリンクしてしまう、人口が縮小すれば経済も縮小しますし、正比例ではないと思うんですけども、人口規模と経済規模というのはとっても影響力が大きくて、今は高齢者の方がどんどん増えてますが、団塊の世代が今70歳を超えてもう10年すると皆さんが寿命年齢、平均寿命の年齢にくると一気にガタンっと人口が減ってしまう、というのが5年~10年の間にもう目の前まできてます。

これは、日本全国どこの地域でも全く同じ状況なんですけども、そういう中で、わらべうたの会さんって理念の中に、“日本で1番子育てしやすい街にするんだ”っていう理事長さんがいつもおっしゃってる言葉が、すごく自分としては心にひっかかっていて、そういう活動が行政が主導でお金をかけてこういうふうにやりました、とかそういうふうではなくて、地域のお母さん方の有志が集まって、それはそれは何か大きなものに向かって頑張って走ってる姿っていうのがすごくこれからの地域の在り方にかなってるんではないかなと思うんです。

そして、できればそれがちゃんと、しっかりとしたベース収入を稼いだうえで、しっかりとしたサービスが地域に提供できる姿っていうのを手掛けていけたら、逆に人口が減っていくっていう全国的な流れの中で、「高山だけが何で若者が減らないんだ?」 みたいなそういう風になるんじゃないかと思うんです。

その入り口として子育て支援って重要だなと思うので、色んなボランティア団体とか医療法人とかがある中で、これだけしっかりとした規模で、それもこれだけ年数かけて理念を変えずにやられていって、また当然メンバーも入れ替わる中でも試行錯誤しながらやっていらっしゃるのがすごいな~と思っていて、ぜひ応援したいと思っているんです。

地域の未来に役立つ仕事を自分で作っていくという人生もアリ!

岩塚:ありがとうございます。

試行錯誤というか、本当に自転車操業で行き当たりばったりで、年中バタバタしてます…

ですが、想いをしっかりと受け止めて頑張らせて頂きたいと思います。

最後の質問なんですけども、先ほどからおっしゃって頂いてる事にも関係していくと思いますけども、高山の未来とか高山に住まう子ども達、子育て世代の方達に対しての想いっていうのをお聞かせ下さい。

丸山:そうですね。私が高山に戻ってきた理由っていうのがすごくキレイな街だなって思ったんですよね。

ゴミがないとかそういう意味ではなくて、乗鞍のふもとで1500年代から続いている街並みがあって、そこに小さいながらもしっかりとした街を形成していく高山の街ってキレイだなって思ったのが大学生の時に高山を外から見て思ったんですよね。

なので、これからもそういうふうに思って、高山に戻って来てくれる人が沢山いるといいなぁというふうな思ってます。

どうしても高山って18歳になると必ず18歳人口の大半が県外に、地域外に出てくという、こういう環境の中でどうやって戻ってきてもらう機会をつくるかってみたいなところがすごく重要だと思っているんです。

そういう意味では魅力ある、働きたいなと思える街っていうんですかね。そういう街づくりっていうのが必要なんだろうなって思う中で、自分が経営者さんと一緒に走っていくサポーターとして走っていく中で、自分が街づくりの中でできる事を少しずつやっていけたらいいなというふうには思っています。

岩塚:若い人達に聞くと、「高山出たい」っていう子がすごく多いですよね。

「何ででしょう…?」といろんな方に伺ったりしてますが…。遊ぶとこ少ないからですかね。映画館とか。

丸山:無い物ねだりしても仕方ないですよね。

無い物はないんですけど、色んな価値観があるので、都会がいいって人は別に都会行けばいいと思うし、海外がいいって人は海外行けばいいと思う。

自分の子どもにはどうやって言ってるかっていうと、「自分で決めて進むんだったら、都会であろうが海外であろうが、自由に自分で決めて、自分の決断で何でも進めばいいよ」ってふうには言っていますけれども、だけども戻って来るなと言っている訳ではなく、できればこの地域っていいなと思って、ここに帰って来たいなって思ってもらえるような、親がいるから帰って来るではなくて、本当にいいなって思って帰って来てもらえるようなそういうふうにどうやったら育てていけるのかなと日々考えるとこではありますね。

岩塚:そうですね。

高山で生まれ育った子どもで、「外に出たい」、「ずっと高山にいるのは嫌だ」って言う子は外で活躍してもらっていいと思います。

でも、日本中の子育て世代で、「高山みたいなとこで子育てしたいな」って思う人も都会には絶対少なからずいると思うので、『子育て世帯の移住の促進』っていうの事も、自分達でできる限り発信していきたいと思っています。

「高山いいとこだよ、高山で子育てしようよ」っていうよ発信をしていけたら、こういうところで子育てしたいっていう人達が集まる街になっていくんじゃないか、って思うんです。

丸山:そうですね。

そういう話になると、私としては、本来の事業ではなかなか難しいので、そういう意味ではわらべうたの会さんがその部分を一生懸命頑張って下さるのを僕はバックアップしていきたいですよね。

では、僕はどういうふうな考え方を持っているかというと、さっき起業、創業サポートっていう話をしたんですけども、今の世の中、いい大学に入って、いいところに就職したら人生勝ち組みたいなそういう概念あるじゃないですか。

こういう地方の親世代が、「こんな飛騨の田舎の中小企業とか小規模企業に勤めるんじゃなくて、ちゃんと大手の企業に勤めなよ」ってそういう考え方をもってる人もいると思うんですよね。

もしくは、いい大学にいって、いいところに就職するライフプランみたいなのがいいんだってふうに信じて進んでいく子ども達っていうのがすごく多い気がするんですけど、そういう考え方からいくと、高山って働ける場所って本当に数少ない訳なんですよね。

上場企業なんて1社しかないわけですし、いわゆる組織的な会社といっても、ある一定の規模以上ってなると本当に数える位しかない状況なので、さっき言ったライフプランで働ける場所っていうのはこの地域には残念ながら少ない。

これから先もどんどんそういうところが増えていくとはなかなか考えにくい環境です。

でも、子ども達には帰って来て欲しいじゃないですか。

実は、僕は、そもそもいい大学に入っていい会社に就職するっていう事を人生の成功と思うこと自体が間違いだと思っていて、そうじゃない生き方ってのも正解だと思っているんですよ。

で、そうじゃない生き方ってふうになると、自分で起業して、自分で地域の為の役に立つ仕事をして、ちゃんと生活していく、という事になるわけですが、最後の「ちゃんと生活していく」が伴えないから高山で仕事ができないって話になっちゃうわけですよね。

どっかに入社して、っていうんじゃなくて、ちゃんと仕事を自分でつくって、地域の皆さんの役に立ってちゃんと食べてく、そういう人生って意外に簡単なんだよねっていう事を、若者が高山に住んでいる内に伝えたいですね。

岩塚:えー、それはぜひ高校にお話に行った方がいいと思います。

丸山

もちろんいい大学入っていい会社に就職して自分をスキルアップして都会でバリバリ働く人生もそれはそれでいいと思いますし、人生の選択肢としてありだと思うんですけど、それでは自分達の育ったこの街の中で誰かの役に立って喜んでもらいながら自分もそこで成長していく機会をつくる選択肢っていうのが、高山を出て行ってしまうと、もうそれを伝えようがないので、できればいる間に伝えたいなっていうのを、これは開業の時からずっと思ってる事なんですけどね…。バブルの時代よりも今の方がはるかに選択肢は多いとか、今だからこそ田舎でも勝負できるっていう選択肢がいっぱいあるんだっていうのを、高校で話せばいいと思うんですけど、意外と簡単ではないようなんですよね。

現代は、高校全体がいい大学に入っていいところに就職するっていう人生プランを良しとしている。それはそれでいいんですよ。だけど違う選択肢もあるって事も知ってほしいですよね。

だってもう高校生がリアルビジネスで3億集めてバンバン事業やってくみたいな事が日本全国の中でどんどん起こっているんですよ、

例えば、自分が手作りで作ってる物をどうやったら人に買ってもらえるかとかって考えるのってめちゃくちゃ楽しいと思うんです。

だけどそう思った時に親もそのやり方を知らない、リスクばかり説明されてそこにある可能性だったり、そこから生まれてくる子どもの成長みたいなのってあまり問われる事なく「勉強しなさい」になってしまう…。

「いや、君、どうしたらもっと売れるようになるか考えようよ」っていう、そういう教育があってもいいのかなって思います。

そういうふうな考え方で子どもと接していらっしゃる先生方も沢山いらっしゃると思いますけど、そうはいってもあまりにも機会が少なすぎると思っているので、本体の僕のビジネスの収益になるお仕事ではないんですけども、高校生や、今中2の自分の娘が高校生卒業して出ていく時は、ちゃんと自分のお仕事で稼ぐ「起業」って実は難しくなくって、いつでも誰でもどこでもできて、それがさらに地域の為に地域の皆さんの役に立つ事にしっかりと繋がっていくんだよっていうのを自分を実例にして教えていきたいって思うんですよね。

「そういう人生もありじゃない?」っていうのを、子ども達がこの高山にいる内にちゃんと選択肢の1つとしてして知って頂いて、500人位高山から出ていく人がいるんだとすれば、その内50人でも30人でも、「あぁ地域の役立つ仕事を自分でつくって地域に戻ってきたいな」って、この地域の人と一緒に自分が成長していける絵が描けたらいいなって思ってくれる人が1人でも増えたら、僕のできる範囲の中のお仕事として生かされていくかなあってふうには思います。

岩塚:すごいですね。本当そこがすごく大事だと思います。今の高山にとっては。

丸山:そういう意味で、高山の未来に対する想いという事で言うと、出て行った人がどうやって帰ってくる仕組みをつくるかっていうところの1つの作戦としてありかなというふうに思います。

どうやって、出て行った18歳が22歳で戻って来るか、そういうのをみんなで一生懸命一緒に考えようよみたいなふうには思ってますね。僕らが考えるよりも素晴らしい才能をもった若者っていっぱいいますからね。

*いつも丸山さんとお話すると、未来への活力やエネルギーを頂いて、ワクワクしてきます。

ご自身が高山を出て大学進学、そして高山の街の美しさ、キレイさを再確認して高山での就職を選択、そこから地域の為に起業、と、「こういう若者がいたらいいな…」という道を進んで、道しるべになって下さっているようにも思います。

私達の会のかけがえのない理事でもあり、地域の企業の方々にとっても心強いコンサルタント、ファシリテーターでもある丸山さん、どうぞこれからもお力添えをよろしくお願いします。

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