緑を感じながら30分のドライブ高山市清見町の彦谷の里で「ぎふ木育」飛騨地域交流会に参加して来ました。参加者は、県の木育担当者、農林事務所の方たち、高山市森林政策課の方たち、ひだっこランドのイベントでもお世話になる市民活動団体komorebiの臼田さんと西さん、飛騨市の木育指導員さんと、わらべスタッフ4人でした。
・環孔材(年輪の始めに大きな道管ができ、それが年輪に沿ってリング状に並ぶ)のクリ、クルミ、ナラ、
・散孔材(広葉樹の一種で、水分や養分を運ぶ「道管」が木部全体に不規則に分布している樹種)のブナ、サクラ
計5種類の中から好きな木を選び、粗さの違う2種類のやすりをかけ、木の手触りが変わっていく様子を楽しみつつお話する木育カフェをしました。
ルールは
「他の人の話を否定しない」
「みんなで聞き合いながらひとりで話さない」の2つ。
4人位のグループになり、今の木育活動のきっかけや繋がりについて、周りにいる木のことに長けているすごい人やおすすめスポットなどのテーマで話し、最後はグループごとの意見の発表もありました。
お話をするなかで、ぎふ木遊館まで鼻笛作りに行ったり高山市の木「イチイ」に関心が高いスタッフは、お隣に一位一刀彫のおじさんがいて、小さい頃におままごとの包丁作ってもらったり、工房でもよく遊ばせてもらった原体験があるからなんだと認識することができました。他の方も春慶塗の方が近所にみえたり、大工さんが身内だったりと、地域性があるねと盛り上がりました。(関市のときは刃物職人、岐阜は縫製の方が多かった話も聞きました)
また木育カフェのお題の一つが「どういうつながりを意識して活動しているか」でした。
わらべうたの会の木育活動で、意識して伝えているのが「いのちのつながり」です。
一本の木が伐採されて、製材されて、目の前にあるお箸やお椀、机などの製品になる、ただの品物ではなく、それは命が形を変えて目の前にある、という事です。
だから「命」に想いを馳せて、「命」を感じながら使っていく事が大切だよ~っていう事をお話しています。
廃棄される寸前の桜の木を使って桜染めをしたり、山で木を拾って燃やしてご飯を作ったり、森、木は私たちの命を支えてくれている、っていう事を子ども達に伝えながら活動しています。
彦谷の里の方から「木は切って使うもの、利用するもの、身近に感じて欲しい」とお話がありました。先日の鼻笛の栗さんが言われてた「木は捨てるところがない」って言ってみえたことに通ずるなと思いました。参加できて本当に良かったです。
木をヤスリがけしながら交流したのですが、終わりがけ、そのヤスリがけした木に愛着が出てきた気持ちを他の方と共有できたり、また、次回に繋げられたり、自然いっぱいの中での良い交流会でした。
ぎふ木育は”つながり”をキーワードにしていて、この会でも人、モノ、木や森、自分と木育とのつながりなど、つながりのワードがたくさん出てきました。
身近にいる木に関わるすごい人を紹介していただけたので、そうゆう方たちが集まったら飛騨地域ならではの木育ができるんじゃないかなと思いました。そして、ここでできた”つながり”から飛騨地域の木育をみんなで進めていけるとよりよくなっていくと思います。