11月1日、高山市市政記念日に、市民文化会館で「美しいふるさと認証章」を授与して頂きました!
これは、「ふるさとの有形無形の伝統文化や文化財の保存と活用、美しい景観の保全などの活動に取り組む団体・個人に授与される」もので、私達が行う、飛騨地方のわらべうた・ひなまつり(がんどうち)を子育てに活かす活動が『高山固有の美しさを守る活動』として認証して頂いたんです!!(^^)/✨✨
当日は、市民文化会館で、國島市長さんより「これからも頑張って下さいね!」と認証章をお渡し頂きました。
これがなんと春慶塗の額に入っていて、本当に立派です!!
記念撮影も市長さんのお隣で…。
現在小学6年生の娘がお腹にいる時に、4人の主婦でこの活動を始めました。
産まれたばかりの娘をおぶって、ビデオを抱えて高山市や飛騨市のご年配の所を取材して回りました。
みんなよそからお嫁に来たママさんばかりで、ナビもそんなに正確じゃなく(しかもみんなガラケー時代)、おばあちゃん達から送ってもらったFAXを頼りに、迷い迷って現地に着く事が多かったです。
そして、記憶を頼りにおばあちゃん達に歌ってもらうんですが、「あれー、こんなんやったっけ?」「あれー、こげな節でよかったかいな?」って皆さん、少女時代を思い起こしながら歌って下さいました
取材が終わると、絵が得意な人と楽譜起こしが得意な人とで手分けして、ビデオを一コマ一コマ止めて遊び方を図解したり、楽譜に起こしたりして、1曲1曲記録していきました。
これは文章で書くと数行ですけど、実に大変な作業でした。
およそ1年かけて50曲が仕上がって、それを印刷、ホチキス止めをして、市内全ての幼稚園や保育園、小学校に配りました。
そして、希望される方には材料費100円を頂く形で、ご自宅にお届けさせて頂きました。
この時の出会いがまたすばらしくて…。
「うちの父が愛宕神社の氏子をやっとって、この歌(あたごさまの歌)、私がちっちゃい時によー歌ってくれたんやさ」って泣かれたおばあちゃん、「今度東京からくる孫に歌ってやろうと思って…」と張り切ってみえたおばあちゃん、「足が悪いもんで、あんたがうちに到着した時に、玄関で待たせないようにと思って、ずっと玄関でまっとった」って、100円を握りしめて車いすにすわって待っててくれたおばあちゃん…
道を覚えながら、地名を覚えながら、広い高山の端から端まで赴く中で、その地域をずっと支えてこられたご年配の方々との出会いは、それまでの苦労も吹き飛んでしまうくらい、ステキな機会でした。
そんな初期の頃の活動を思い出しながら授与の瞬間を待っていたら、胸がいっぱいになって、涙が出ました…💧💧
あれから13年、手作りの歌集は、たくさんの方々の応援のおかげで、きちんと製本された歌集になり、
現在副理事長を務めて下さっている大溝育代さん始め名古屋芸術大学の先生方のご協力の下、名芸のすばらしいスタジオで録音されたCD『ひだのわらべうた』が発刊され、
Hit net TVのスタッフの皆さんのおかげで「ひだのわらべうた」を毎週テレビで放送して頂け、
(クリックして頂くと、映像が流れます)
私達の活動に参加して下さっている子育て親子の皆さんのおかげで『ひだのわらべうた』が子育てに活かされています。
市政80周年記念映像「時をこえて大切なもの~エピソード1 #子どもたちにつたえる」で、飛騨のわらべうたを取り上げて頂きました(クリックすると映像が流れます:ひだのわらべうたは、後半2分頃から始まります)
右の女性は、飛騨出身の女優、森林永理奈さんです。
たくさんの方々の応援と支えのおかげでここまで活動を続けさせて頂けた事に、感謝いっぱいです。
この立派な認証書にふさわしい活動をさせて頂けるように、まだまだ行き届かないところだらけの私達ですが、頑張ってまいります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。