ゴーアヘッドワークス

サポーターの皆様の紹介

実はゴーアヘッドワークスの蒲さんには、私が子育て支援の活動を始めたころ(10年以上も前!)からお世話になってるんです。

飛騨の未来、子ども達の未来に並々ならぬ想いを持って、アクティブに活動を展開している蒲さん、「応援しますよ!!」って快くおっしゃって頂いて、感激いっぱいでワクワクしながらお話を伺わせて頂きました。

ゴキゲンに楽しく、人を笑顔に

岩塚
岩塚

この度は、ありがとうございます。

ゴーアヘッドワークスさんには、すごく昔からご協力下さってて、本当にありがたい限りです。

蒲

ありがとうございます。そう言えばそうですね!

蒲さんが制作に関わられた高山市政80周年記念映像「時をこえて大切なもの」の、飛騨のわらべうたの映像も、アクセス結構ありまして、皆さんに見て頂いてるんですよ。

全国的に私達の活動も含めて飛騨の魅力を知って頂く事に繋がっていて、本当に嬉しいですし、ありがたいです。

ところで、ゴーアヘッドワークスさんの経営理念、蒲さんのお仕事への想いというのを聞かせてもらえたらと思います。

そうですね…

うちは、『ゴキゲンに楽しく、人を笑顔に』をコンセプトにして仕事を展開しています。

デザインを通じて、1人でも多くの人が笑顔になってもらえるように、何かできないかなっていうので、子ども達と遊んだりもそうですけど、デザインでお店の看板やらパンフレットなど、色々作らせてもらったり、1人1人に個人個人の名刺もそうですよね。

人に自信をもって自分の仕事を紹介できるような大人を増やす、そういうデザインを作っていくとうのを基盤に、1人1人を笑顔にできたらなぁってことを思ってデザインの仕事をしています。

元々、高山でこういうお仕事を始めようと思って、学校に行ったんですか?

元々、僕は本当は絵描きになりたくて…

えー、そうなんですか?

そうなんですよ。北小⇒中山⇒工業高校へ進んで、工業高校で機械の部品描いたり工業図面描いたり、エンジン分解して組み立てたりとかそういうのやってて、そうしてるうちに、図面描くのが面白くなって、絵の道に進みたくて、イラストレーターを目指して高校卒業してから名古屋の専門学校に行ったんですよ。

でも、絵だけじゃ食っていけないなと思って、デザインも勉強したんです。

専門学校出てからは、デザイン事務所2か所くらい勤めて、27の時に独立したんです。

27でですか?

そうですね。で、高山へは、その時からちょっとずつ帰ってくるようになって、いずれはこっち戻ってきたいと思ってたんで。

そうなんですね~。でも、高山を拠点として、全国の色んなところ、そして、日本だけではないんですよね?

この前、アフリカに行かれてませんでしたっけ?

そうですね。アフリカは…♪ブンバボン♪知ってます?

はい、知ってます~。

ブンバボン作った、たにぞう(谷口國博)さんと一緒に行って来たんですよ。

たにぞうさんから、「(日本)保育学会会長の汐見さん達と一緒にアフリカ1週間行くけど一緒に行かない?」って声をかけてもらって…。

現地の小学校とか実際のアフリカの暮らしを見させてもらって、あっちの小学校3つ位行って来たんですよね。

たにぞうさんとは元々、親交があるんですか?

元々、たにぞうさんのイベントの裏方スタッフみたいなのをやらせてもらってたんです。

ステージのパワーポイントを送ったり、照明を消したりとかっていうのを手伝ってて、仙台に、子どもが絵を描いて遊びながら学ぶ「アトリエ自遊楽校」っていうところがあって、そこでお手伝いをさせて頂いたご縁です。

それから、三重県に「子どもの本屋メリーゴーランド」っていう絵本やさんがあるんですけど、そこには、僕の師匠みたいな人がいて…

メリーゴーランドからつながっていった縁

わー、私、去年、メリーゴーランド行って来ました!

えー、本当ですか!!?

はい!

ここに集まる大人が本当に面白くて、僕、18歳の時くらいから、バイトで月1行かせてもらってたんです。

「こういう絵本作家の人が来るけど来るか?」って声かけてもらったのがきっかけなんだけど、荒井良二さん、あべ弘士さん、飯野和好さんとか、人気絵本作家さんがどんどんいらっしゃるんですよ。

僕は、音響のADの仕事させてもらって、マイク入れたり音楽かけたりさせてもらってました。

え~!!素敵な仕事ですね!!

そこで勉強しながら、実際、作家さんの生の話が聞けるっていうので、もう今から17年位前からずっとそれをやらせてもらってます。

今でもそういう繋がりで、「作家さんの事で面白い話があったらついてくる?」ってお誘い頂いてる中に、たにぞうさんがいたり、いろんな方がいるんです。

飯野さんとか荒井さんには高山来てもらったりとか…

江國香織さんとは年に1度、名古屋ドーム貸し切って一緒に野球をやってりしてるんですよ。

え~!!面白すぎます!!江國香織さん大好きです!!

そうですよね。すごくステキな人ですよ!

江國さんも東京で『ピンクス』って野球のチームを作ってて、メリーゴーランドの店主の増田さんも『四日市メリーズ』って野球チーム持ってて、もう20年位ですかね、その2チームで試合やってるんです。

へぇ~、かっこいい!!

昔からそういう交流に参加させてもらってるんです。本当、ご縁で僕はいかされています!

名古屋ドームってパッと聞くと、すごい贅沢な感じがしますけど、貸し切りにできるんですね…。

電光掲示板使やアナウンス使うと高いんですが…。

中日のピッチャーと同じマウンドから投げれる、そういうのがすごいと思って…。

僕、全然野球とかやった事なかったんですけど、「蒲、行くか?」って声かけてもらって、即「行きます!」って参加させてもらってるんです。

先週もちょうど飯野和好さん東京でLIVEやってて、Facebookで「今日、LIVEです♪」ってあがってたので、「あ、じゃあ、僕行きます!」って言って、日帰りで東京往復のつもりやったんですけど、LIVE見て、その後夜中まで一緒に呑ませてもらって、色々話を聞く、っていう事になったんですよ。

お金なかったハタチ位の時から、「今度、北海道行くけど、一緒に行くか?」「あべ弘士さん家に行くから一緒に行くか?」なんて声をかけて頂いて、即!ついて行かせて頂いてました。お金を借りてでも(笑)

そして、あべさん家に行ったら、「ついてきた蒲ってやつ面白いな」とか「絵描いてデザインやってるらしいよ」なんて仲間うちで話題になって…。そうやって、ちょっとずつ色んなところに行って、繋がりができてきたんですね。

高山のピースランドの中神さんも、増田さんの『子どもの本屋、全力投球!』っていう、増田さんが5年目位の時に出した本があって、その本を見て、俺も本屋さんやりたいって始めた人なんですよ。

え~!本当ですか!

はい。

何年か前に、増田さんが高山市図書館でお話された時があって、あの時から私、ファンになって、メリーゴーランド行きたい、行きたいってずっと思ってたんですよ。

去年やっと行けて、増田さんから、読み聞かせで大切な事をたくさん教えて頂きました。

増田さん、「『子どもの為の…』、『子どもの為に…』って言わない方がいいよ、それが本当に子どもの為になってるかは、子ども側から見たらどうかな…。そういう言い方じゃなくて、こういう風に…」とか、色んな話を伺いました。

そうですね。「3歳児向け」とかもおかしいですよね。

3歳児向きの本なんか、この世の中にはないから。

増田さん、「年代を区切るのおかしい」っておっしゃってました。

出版業界にずっとたてついてというか、そんな方です。

とってもステキな方ですね。

本当に、増田さんの考え方とか、僕18、19から聞かせてもらってるんですよ。メリーゴーランドのイベントに全部参加させてもらって…。

わー、素敵ですね!

子どもと遊ぶ時にどういうふうに遊ぶとか、そういうの感覚の中で育ったというか…。

他の、例えばサラリーマンみたいにカチッとした大人の人達と比べると、僕らデザイン業界にいるような人間は、そっちじゃなくてこっちにいきたいよねって…(笑)

割と蒲さんの周りの素敵な大人の方達って、カチッと系じゃないですよね。(笑)

そうですよね。(笑)

そういう人達が、僕も含めて求め合ってるっていうのもあるし…。

でも、そういう方たちって、子ども達から見ても主婦・母親から見ても、魅力的です。

面白いですよね。人生を楽しんでるな、あんな大人になろうって単純に思ってもらえる人が、高山に1人位いてもいいかなって思って…。

思います。本当ですね。

蒲さんが高山に拠点を置いて下さってるから、(ゴーアヘッドワークス スタッフの丸山)純平君もそうですけど、高山の若い世代の子達が、「高山で面白い事できるじゃん」って感じで、ムーブメントっていうか、そういう風になってますもんね。

そうですね。

それこそ増田さんは、三重県四日市市にお店を構えて、そこから別に移動する事もなく活動を続けられてるし、新田さんっていう、「アトリエ自遊楽校」やってる方は仙台が拠点なんですよ。

仙台から動かずに子ども達と毎日絵を描いて、週1回、自分のクラスがあって…。

増田さんは、毎週自分のお店で本の読み聞かせをしてたり、絵本作家さんを呼んで講演会を開催して、そこでまた子ども達と遊ぶ。

東京で保育園の先生向けセミナーにスタッフとして行った時には、あべ弘士さんに来てもらったんですよ。

企業の人達がやるような定型のセミナーじゃなくて、「あべさん、もっと子ども達と遊んでよ」とか、「ここに大きい絵を一緒に描こうよ」なんていう企画をどんどん入れていくのを、僕はスタッフとしてずっと関わらせてもらってて…。

谷川俊太郎さんとも写真撮ったり…。

そうですね。メリーゴーランドへは、毎年12月に、もう20年位来てもらってて、あの方は滅多に講演会しないんですけど、メリーゴーランドは忘年会も兼ねて来て下さって、毎年、谷川さんと一緒に呑もうっていう中に僕も一緒にいて…。

え~!すごいですね!

それこそ、「今度一緒にアフリカ行くぞ」ってなった時には、結構、金額したんですよ。

お金なかったので、奥さんが家で貯めていたのを「コレ使っていいかな…?」って相談したりして…。(笑)

独立したての時なんか、天売島(テウリトウ)、北海道の奥っていうか上の方にある人口300人しかいない島に3万羽の「ウトウ」って鳥が島に住んでいて。

3万羽ですか~!

3万羽です。

それを追いかけている自然派カメラマンがいて、「そこに遊びに行くけど、3日間行くか」って誘われて、「行きます」ってついて行ったり、「ヒゲのおっさんツアー」って言って、ヒゲの生えたおっさんしか行けないツアーがあった時には、「長崎の五島列島行くけど行くか?」って声かけてもらって、参加させてもらったりしました。

アフリカにたにぞうさんと一緒に旅したときは、1週間、一緒に旅しながら、「音楽って、どうやってつくってるんですか?」なんて話から、普段の生活スタイルまで、いろいろお話聞きました。

たにぞうさんって、飛行機に乗る時、ホテルに泊まってる時、サファリで車で移動する時もずっと歌ってるんですよ。

「♬キリン見に行くぞ~」なんて歌とか…。

即興曲みたいな感じですか?

そう、本当に常にずっと楽しい人で…。

確かに、『ブンバボン』とかも、子どもにキャッチーなメロディーですしね。

うん。そういうのを見て、本当に作ろうとしてるんじゃなくて、自然に湧いてくる人だなって思いましたね…。

1週間ご一緒させてもらったら、「蒲ちゃんいいね、面白いね」って言って下さって、たにぞうさんのLINEスタンプ作らせてもらったり、たにぞうさん主催のコンサートのチラシを作らせてもらったり、そうやって仕事につながってる感じですね。

(壁に貼ってあった、たにぞうさんのコンサートチラシを見て)これはどこでやったんですか?

東京の日野市ですね。

日野市の教育委員会主催で、市から予算が出るんですけど、ファミリーコンサートやりたいっていうので、チラシとポスター作成の依頼を頂いたんです。

ほのぼのとした素敵な感じですね。

アフリカ行った時の写真展を、北海道の4個の動物園で巡回展やらせてもらった時も、たにぞうさんから電話かかってきて、「今度こういうのやるんだけど、蒲ちゃんデザインやってもらえないかな?そんなにお金払えないと思うんだけど何か別ので返すからさ…」みたいな感じでお願いされたんですよ。

そんな感じで、ちょっとずつ色んな人と繋がって。

振り幅が広いっていうか、すごいですね!

そうですね。普通のデザイン事務所とかだと、デザイナーとクライアントさんって別のところにいるんで、高山でもちゃんと仕事ができるんですよ。

社内では、「ゴキゲン酒場」とか、結構みんなで面白い事考えて、そういうの楽しみながら、デザインを伝えていく、って事をやってます。

その想いは、地元でやってる新田さんや増田さんから影響されたかな~。

増田さんからは、「お前は高山をちゃんとした街にしろ。」って言われて…。

増田さんが、伊勢の『おかげ横丁』で子ども達との鬼ごっこイベントを開催したっていうお話をされたんですけど、その話を聞いて、私、いつか『飛騨の里』で『逃走中』じゃないですけど、子ども達と鬼ごっこしたいなって思いました。

本当に増田さんって、クリエイティブな発想がすごいなと思って…。

そうですね。「こっちで子ども達と遊ぶのやりたいな~」って言って、増田さん、1回下見に来られたんですよ。

え~!そうなんですか?。

そういうのも全部、メリーゴーランドで検討されてるんですよ。

メリーゴーランドがある松本町って、四日市でもずいぶん田舎の方ですよね…。

名古屋駅からでも電車で40分、乗り換えて更に2駅、昔は周りは田んぼばっかりだったんです。

そこに増田さんのお父さんが「ときわ文化センター」っていうのを建てて、1階が本屋さんで、2階が集会スペースになってるんです。

「何でこんなとこで本屋やるんだ…」って言われながらやってたのが今、日本で1番古い児童書専門店になったんですよ。

そうなんですか…。

お店の壁とかも、子ども達が自由に色んな絵を描いたり、枠にとらわれないっていうか、子ども達の自由な感覚がそのまんま、本屋になってる感じですね。

増田さんがまた面白いのが、どんだけ世の中で売れてるハリーポッターとかでも、自分が気に入らなかったら置かない。

「何で魔法まで使ってケンカしんといかんのか」って…。

色んな出版社の方に、「どの本屋さんでも平積みしてあってもすぐ売れるのに、お店としては置いてれば売れる本なのに、何で置かないんですか?」って聞かれても、「嫌いだから。子ども達に読んで欲しくないから。自分が読んで面白いなって思うものしか置かない。」ってきっぱり。

私も言われました。「読み聞かせも、本屋さんとか専門家が薦める絵本じゃなくて、あなた自身が『面白くて伝えたいな』って絵本を選びなさい。」って言われて、なるほどなって…。

うちの奥さん、メリーゴーランドで働いているんですよ。

メリーゴーランドで会って、結婚してって感じなので…。

え~!私、行った時にお会いしたかもしれません。

多分、そうかもしれないですね。

ご家族は三重の方にお住まいなんですか?

そうです。

今、奥さんと息子は四日市に住んでいて、僕だけ月の半分高山に来て、あとの半分は名古屋に通ってる感じなんです。

月火水は大体、高山にいますね~。

息子が小学校に入る前に、こっちに引っ越してこようと思ってますけどね、メリーゴーランドも人がいなかったり、奥さんも古株になってきてるので、そちらもなかなか離れられなくて…。

私、行った時、すっごく絵本のお話をしてくれた女性の店員さんがいて、「子ども達には、立ち読みはこれが人気で…」っておっしゃってた方が、もしかして奥さんかもしれないです!

うちの奥さん、息子が絵本持って来て、「読んで」って言うと、「これはお母さんが嫌いだから読まない。自分で読みなさい。お母さんはこれが読みたいんだけど…」みたいな…(笑)

それは別に言ってもいいよね。1人1人の人間だし…。

そういった意味では、奥様も『増田イズム』ではないですけど、増田さんの感覚と相通じるところがあるんですね。

自分の思った事をちゃんとする

僕も、仕事がそうですよね。

長いものには巻かれないというか、「自分の思った事をちゃんとした方がいいよ」って言って、実際にやってる大人達が周りにいるんですよね。

そういう人達に3・4ヶ月に1回とかで会うと、「最近、お前のSNS微妙じゃないか?何か変な方向いってない?」って言われるような事あるんですよね、呑んでた時とかに…。

今の日本の教育っていうのは、画一化された規格の中で、「いかに飛び出ないか」っていうか、同じ方向を向いて、同じようなものに仕上がっていくか、というのが良しとされるような教育ですものね~。

異端は奇異な目で見られるっていうか…。

でも、最近はちょっとずつ変わってきてますよね。

アメリカじゃないですけど、どんどん個性を伸ばして、やりたい事ができるような環境になってきてるかな~って思います。

昨日かおととい位でしたか、ある社長の人としゃべってて、今の若者は、大学卒業したらすぐに独立して起業したいって思ってる人が30%位いるんだそうですよ。

僕らの年代は、母親から「大学行って安定した仕事に就いたら、60まで安泰だから。」って言われてた。

そうですね~。公務員か教員か…。

でも実際、現代は、銀行でつぶれる所が出てきたり、テレビで捕まってる人達は、優秀な、教育系出てる人もいたりしてる中で、「どんなふうに生きていけばいいの」ってもがいてる人が多いんじゃないかな…。

本屋さんでもここ(ゴーアヘッドワークス)でもそうですけど、しんどくなったら寄れるような場所があるといいなって思います。

そういう場所になれたらいいなと思ってますけどね。

蒲さんの色んな「投資」というか、お金を出してでも色んな体験をするっていうのが、クリエイティブな仕事の糧になるというか、栄養分になってるって感じがすごくします。

僕は元々、投資っていう意識じゃないんですよ。

「何か、やる?」って言われた時に、お金の問題は何とかなるじゃないですか。

借りるにしたり、他の事を切り詰めればいいので…。

僕はこれまで、自分の経験にお金を使ってきたので、そういうふうに今の若い子達もして欲しいなって思います。

特に高山の子って、高山から出て、東京とか名古屋行った時に、「何なんだ!この世界は!」ってなりますよ。

東京なんて、小学校1年生で電車に乗って毎日通ってる子もいるでしょ?

僕は中2で初めて自分で切符買って電車乗ったんで、東京の子と比べて、その差がいいのか悪いんだかわかんないんですけど、あっちは小学1年生の時から定期券買って毎日地下鉄に学校に通う、その子がハタチになった時と、高山で5時の鐘が鳴るまで遊び続ける子がハタチになった時と、比べてみてもどっちがいいかわかんないですよね。

でも高山で色んな自然の体験をしながら育って、次に都会に行った時には、全く違う体験が出来るんだったら、そういう体験をまるごと積んでいきながら、自分の人生を選んでいければなと思って…。

両面というか、ネイチャーな部分と進歩的な部分と両方体験していくと、それだけ経験値が多くなるって事ですもんね。

だから、僕が「アフリカ行って来たよ~」っていう話も、子ども達に話したりとか周りの人にする事で、「へぇ~、高山で生まれ育っても、そういう体験ができるんだ!」みたいな事を思ってもらえるんじゃないかなって思います。

本当ですね。確かに、です。

実際にいろんな所に行って、そこのいいところも悪いところも含めて全部見えてくると、「やっぱり高山はいいな」って思ったり、逆に「だめだな~」って思ったり、色んな事が見えてくるんですよね。

そういう経験を子ども達に話していく事で、誰かが「ほんとに行ってみたいな」ってなるんじゃないかな。

「昔、変なモヒカンのおっちゃんに言われたよなぁ」みたいなね。高山でそういう存在になれればな、思ってますけどね。

すごいですね!

蒲さんって工業出身ですよね?

「仏壇のほりお」の奥原さんとか挟土秀平さんも工業出身ですけれども、皆さん、他に染まらない唯一無二の生き方をされてて、かっこいいと思います。

己の道を、足をちゃんと着けて進んでいるっていう感じがします。

やっぱり、やりたい事をやりたいなってすごく思います。

自分のやりたい事でお金をもらえる人生をどうやって作り上げていくか。

それは、今の子ども達にとって最高に魅力的ですよね。

別にユーチューバーでもいい訳じゃないですか。

それがその子が本当にやりたい事で、毎日動画を撮る事が楽しくて、それがお金もらえる手段だったら、毎日辛いって思いながらいやいや仕事に行って、しまいにはリタイアするよりは、絶対そっちの方がいいなと思ってます。

その環境を作れる大人がいれば問題ないですもんね。

蒲さんの、若い子達を後押しする力って強大だと思います。

やっとで基盤ができてきましたかね~。

僕も独立してからしばらくは、結構不安定だったので、ま、安定する事はないと思いますけど、こうやって場所もできて、人も増えて、僕1人だとできない事が、スタッフが増えていく事によってできたので、本当にありがたいですね~。

KONISHIKIさん呼んだ時とか、はじめは、僕1人で全部やってたんですから。

後からいろいろな人に助けられて、できあがりましたが…。

そうだったんですか!

あの時、私も子ども連れて行かせてもらいましたけど…。

そうなんですね、あの時、来て下さったんですね。

あの時から比べると、今は本当に格段にいい環境になりました…。

あの時は僕1人で、個人で何とかやれたって感じですから…。

色々なスーパーにチラシを置いたりも、一人でされたんですか?

基本はそうでした、はじめは…。

それが、今はちゃんとした会社になって、高山では結構な知名度ができてきたので、「もう1回こういう事を本当にやりたいよな」ってなった時に、今度は自腹じゃなくて、行政が絡んでくるとか、いろんな所と連携をとって開催できるようになってくと、それが本当に「まちを動かす」って事になるかな~。

本当にそうですね。ありがとうございます。

では、次の質問に入らせて頂きます。蒲さんご自身が本当にすごくいい方なので、きっと色んなところを応援されてると思いますが、今回、私達の活動を応援して下さろうと思った想い、きっかけをお願いします。

子どもとすごく楽しそうに遊んでるのを見て…

活動を始めた頃から元々知ってたって事もありますけど、単純に、岩塚さんが子ども達と遊んでるのがすごい楽しそうだなって思ったんですよね。

これが生きがいです(笑)

それだけですかね~(笑)

ありがとうございます!

蒲さんご自身もお父さんという事で、子育て中って事で、お父さん目線で、私達を応援して下さる部分も感じるので、すごくありがたいなと思います。

うちも金額どうこうじゃなくて、出せないとこには出せないし、協賛みたいな感じよりは、ちゃんと動いてくれてる人の方が同じお金を払うんだったらいいかなと思ってるんですよ。

活動的にも伸ばすというか、続けていって欲しいし、1人でも多くの子育て家庭に僕たちの想いが伝わればいいなって思ってます。

ありがとうございます。

蒲さんがおっしゃったみたいに、高山でこの活動が本当にちゃんと生業として成り立っていく事はとても大切だと思ってます。

私達の団体は、「子ども連れて、子どもと一緒に働けるよ」っていう法人を作りたくてやってるんですけど、今の時点ではボランティア部分が多すぎて、続けられなくて次々と人が離れていってしまうんですね。

そうじゃなくて、お仕事として成り立っていくところも目指しています。

そうですね。そこができてくると、次のステップにいけますもんね。

ありがとうございます。

では最後の質問です。

蒲さんご自身が、行政のまちづくり勉強会とか市の様々な施策に深く関わってみえるという所もふまえて、高山の未来、高山の飛騨地域の子ども達の未来について想っていらっしゃるところを教えて下さい。

と言いますのは、割とネガティブな声が聞こえてくる事もあるんですよね。

この前も、ある会議で「高山は人も減ってるし、これから増える見込みはないし、企業も6分の1はたたみたいと思ってる、後継者もいないし…、将来どうなっちゃうんだろ…」なんて口々におっしゃってて、「え~、そんな…💦」って思っちゃったんです…。

蒲さんは、エネルギッシュに未来に向かって進んでるイメージがあるので、ぜひ思われるところを聞かせてもらえたら…。

デザインの可能性、そして、人を育てることー

ハタチの子が60歳の社長がいる会社を別に継いでもいいじゃないですか。技術と能力さえ備わった若者だったら…。

そういう人材育成をうちができたらいいなと思っているんですよ。

1回うちに入ってもらって、デザインとかモノの考え方の部分を修行して、お客さんとして仕事を受けさせてもらってる会社で、もし跡継ぎがいないなんて所があったら、その会社と修行中の若者を結びつけられるようになったらいいなって思います。

デザイナー派遣みたいな感じで…。

結局、古い体質の所は、社長が全部一生懸命考えて、下に指示して、ホームページはホームページ、名刺は名刺、従業員教育は従業員教育って、全部を指示しながらやるのがしんどくなって、売上も上がらなくて、もうからないからやめたくなると思うんですよ。

そこに「僕が引き継ぎます」って人が現れれば、教えたいと思うんですよね。

若者が少ない今の飛騨では、「僕がやりたいです」って言う人がなかなか見つけられないし、求人でも来ないですよね。

たとえ入っても、すぐに使えないから育てなきゃいけないんだけど、育てる体力が企業になかったりすると難しいんで、ある程度デザインのできる子とか、何かを考えて提案できる力がある人達を育てていける事を、うちができたらいいな~って思います。

たたんでいくような会社を買い取って、うちでやりますよみたいな事も多分できていくかなと思うんですよ。

本当にいいモノとか残したいモノっていうのであれば、発掘から繋げるところ、育てるところまで手がけられたらいいですよね。

デザイン事務所とは関係ないですけど、でもデザイン事務所だったら創業する人を応援できるし、つぶれそうなところも応援できるし、何かを変える事によって、新しく利益を生める仕組みを作れるきっかけにはなると思うんですよ、デザインは。

この前、「20代、30代の人達にとって魅力的な街にしていくにはどうしたらいいか」っていう会議に出たんですけど、子ども達が「自分達が街の課題を解決していけるじゃん」って思えるようなきっかけを、今の大人達が子ども達提供していけたらいいなと思います。

お金かけて広告作ってもらうんだったら、学生の子にお金を払って作ってもらえばいいとなんて事も思いますね。

「一緒にうちの会社の経営環境考えてもらえない?」「今これだけ赤字でこれだけ借金あって、もうやめたいと思ってるんだけど、誰か助けてくれない?」って外に向かって言えないからしんどいだけで、それが言える環境があって、それをサポートできるデザイン事務所があれば面白いかなって思います。

すごいですね!デザインの枠を超えて、社会貢献にも繋がるような想いですね!

『デザイン』の可能性があるなと思ってて…。

「モノを作って終わり」、じゃないですよね。

何か問題があって、スピード良く解決していく為には、デザイン(創造力)だと思うんですよ。

何をするのかは関係なくて、それを作るとみんなが良くなるなぁっていう所からの発想が大切なんじゃないですかね。

デザインっていうのは、何もないところから生み出していくじゃないですか。

自分のモチベーションだったり、想いだったり、ある程度の熱量って必要ですよね。

言われる事しかしない、「指示待ち」みたいな生き方をしていたら全然、0(ゼロ)から何も生まれてこないですもんね。

でも、僕、最近思ったのが、ゼロから1を作るんですけど、いきなりゼロから1でなくて、0.1とか0.2を集めてきたらいいんじゃないかな~って…。

アフリカ行った時の0.1、中学校行った時の0.2、お客さんから0.5もらって、最後の0.1が昨日見たカフェの壁のデザインだったり、どんどん集めていって、あれとこれとこれと足すと1になるじゃんみたいな事がオリジナルになると思います。

僕自身、常に新しいものをインプットして、それが僕のモチベーションになってるんです。

去年(令和元年)は特に、毎月、行った事のない場所に行くって目標を立ててたんですよ。

かっこいい!それは具体的に『ココ』とかなくって、ですか?

その時、その時というか…。

毎月、今まで行った事のない場所に行って、年間12ヶ所行く。

1月は函館初めて行って来て、同級生で面白い人がいるからって紹介してもらったり、ちょっとずつやっていこうかなって思ってます。

インプットに貪欲というか、生き方がすごいですね。

単純に、多分同じ場所で同じ作業とか無理なんですよ、ずっと。

日々、違う人と違う仕事をしてて、自分がもっと面白い事をしたいから、常に新しいものを追い求めてるっていうのは最近思うんです…。

それが自分のやりがいになってますが、うちのスタッフの子もそんな風になってきてます。

「こんな事できるようになりました」「こういうふうになりました」って言ってきてくれるのが嬉しくて…。自分ができるようになるよりも。

だからそれが面白いなぁと思って…。

それをもっと子ども達も含めてやっていくと、1人1人が変わっていって、マイナス思考の大人達も「あれ、ちょっといけるんじゃないの」ってなる。

そしたら、そういう人たちに「お金出して下さいよ。後はうちが何とかするんで。」ってお願いする。

全部1から10までその人たちがやろうと思うと難しいけど、うちでデザインからディレクションまでしっかり形作って、「この方達にお金出してもらったんでできました、この人を育てれました」ってなればいいのかなと思ってます。

人材の育成というのは技術だけじゃないですもんね。モノの考え方だったり…。

昔、言われたのが「技術はどうとでもなるけど、感性は育てられないから、その感性をどう育てるか」という事です。

溶接はやれって言われたら、1年間頑張って毎日溶接やればできるようになるじゃないですか。

どういうモノの見方で技術を習得しようと思うかっていう考え方が根本的に間違っていると、ただの作業になっちゃって、習得はできないと思う。

その考え方、「何の為に生きて、何の為にお金をもらうのか」「自分の生きがいは何か」みたいなところがちゃんとできれば、その子自身のやる気、気付いてなかったやる気を引き出してあげれるようになっていくかな。

うちの理事の丸山学さんと話してる中で、丸山さん、「高山の高校生達に『起業って道もありだよ』って事を自分もどんどん伝えていきたい」って話をされてました。

でも、起業って半端な事じゃできないですよね…。

自分もNPO立ち上げて、起業ではないですけど、本当に何回もピンチがあって、「もうやめるしかない」みたいなところも何回もあったから、すごく痛感してます。

蒲さんが27で起業されて、ここまで夢を1つ1つ叶えていってると思うんですけど、続けてこられたコツ、これがバネになって乗り越えられたっていうのは何ですか?

お世話になった人を裏切れない

色々お世話になった人を裏切れないな」って事ですよね。

簡単にやめられないよねってところがありますよね。

社員を雇うようになってからは、社員のお父さんお母さんにも全員会ってるんで…。お父さんお母さんの顔も浮かんだりすると、そんな簡単にはやめられないですよ。

年に1回社員の家族をお招きしての食事会を開催されてますよね?

「みんな仲良くしましょう」っていうのもあるんですけど、僕の覚悟もあって…。

これだけの人達、うちの会社が変な会社だったら食えない訳じゃないですか。

そうするとちゃんとしなきゃいけないよなとか思ったり…。

うちの会社で心がけてる事は、何もプライドもなく、ダメになった時は「ダメになったんですけど助けて下さい」って言える先輩がいたりとか、「こういう状況なんですが、どうしたらいいですかね」って頼った時に教えてもらえたり、「何ならお金貸すぞ」みたいな事を言ってくれる人がいたり、そんな雰囲気にしていきたいんですよね。

そういうのが自分のバックとしてあって…。

でも逆にそんな事を言わせないようにっていう事も心がけてます。

いつも笑って「全然大丈夫ですよ。余裕ですよ。毎日楽しい事をやってます。」って言える環境をどう作るかは毎日考えてますけどね、しんどいですけどね~。

やっぱり順風満帆にはいかないですけど、何とかそういうふうに見えるようにFacebookとか使って広告やってますけども、見る人から見たら、「ほんとに大丈夫?」って部分も見えたりもしちゃうと思いますよね。

ま、でも、何とか毎日食べたい物が食べられて、行きたいところに行けてるからまだ大丈夫かなと思ってます。

そして、そういけるにはどうしたらいいかって考えながらやってる感じなんで…。

すごいですよね。

(スタッフの)純平君達の世代からしても、ちょっと先を行く頼りになるお兄ちゃんというか…。

うちの子、高校生ですけど、何になるか迷っているんですよ。

ちっちゃい頃は美容師になるっていう夢があったんですけど、幼稚園の先生もいいな、学校の先生もなりたいな、何が向いているんだろ、みたいな…。

そういう子達に色んな生き方が選択できるような、お話をぜひ高校とかでしてもらいたいです。

あ、してみえるんでしたか?

そうですね。最近、工業で話して欲しいとか依頼を頂いてます。

全然ウェルカムです。今年から喋り方の勉強もしてるんですよ。

へぇ~。落語とは別に、ですか?

落語だけじゃなくて、落語もそうですけど、CBCテレビでアナウンサーやってる平野裕加里さんっていう方にマンツーマンで今、月1で教えて頂いてます。

え~!!マンツーマンで、ですか?

そうなんですよ。マンツーマンで月1で1時間、時間をとってもらって。

あれ、この方この前、講演会で高山にみえましたよね?

そうですね、みえましたね。

飲み友達じゃないけど、何かで知り合って、そこからずっと繋がっていったんですよね。

今年はちゃんとした話し方、「どう見られて何を話すか」とか、そういった事を勉強してます。

そういう事を客観的に見てもらって、指摘してもらってます。

僕の喋り方は響くし低いんですよね。それで、無意識にしゃべると単調に聞こえてくるから、声を弾ませて明るく話したりすると、聞きやすいよって教えてもらって…。

「自分磨きも怠りなく」、ですね。

そうですね。それが落語にも繋がってくるし、面白いなぁと思ってます。

ありがとうございました。

蒲さんのお話をうかがって、今、私達が関わってる園児とか、もっと下の子達が、かっこいい大人にあこがれて、30年後に高山で生き生きと何かを始めてたり、会社を引き継いでワクワクするような事をやってるみたいなまちになっていったら、すごくステキだな~って心底思いました。

そうですね。

今日は本当にありがとうございました。

お心を大事にして、これからの活動に活かさせて頂きます。

こちらこそ、ありがとうございます。

少年のように目をキラキラさせて、たくさんのお話をして下さった蒲さん、その目はまっすぐ未来を見つめていました。

「どういう大人に出会うかー」

子ども達が育っていく要素に、これは本当に大切だな~って思ってますが、モノを生み出すデザイナーの素地をベースとした豊かな発想力と引き出しの多さと魅力的な人間性、そしてステキな感性…、たくさんの子ども達が蒲さんに接して、いろんなものを吸収してほしいな~って思いました。

お心を大切にして、これからの活動に活かさせて頂きます。本当にありがとうございました。

**ゴーアヘッドワークスHP**

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