家具の一流メーカー飛騨産業株式会社の中にある「飛騨職人学舎」。
ここは、家具職人を目指す若者が2年にわたり、心意気や技を習得していく所です。
「心意気」と書いたのは、ここが単に技術を習得する学校ではなく、人としての立ち居振る舞いや、人間力も磨いていく、まさしく「人づくり」の場として、多くの素晴らしい職人さんを輩出している所だからです。
今回そんな飛騨職人学舎に小学生たちが一日入門!!
先生、学舎生の皆さんから、「ものづくり」の面白さ、やりがい、心意気を学ばせて頂きました!
手掛けたものは、「ひだ木遊館」に置く、『コロコロベンチ』!
これは、赤ちゃんのひろばとちょっと大きな子ども達の遊び場を仕切るパーテーションになります。
組み立てが終わったコロコロベンチの仕上げをする所からの工程をさせてもらいました。
参加してくれた子は、小学1年生から6年生までの精鋭3名!
応募枠3名に対してたくさんの申し込みがあった中から当選した3名です。
最初に「ぎふ木育とはこういう事ですよ」「みんなが作るコロコロベンチはこういう所に置かれますよ~」っていう話を聞いて、ますますみんなのやる気とワクワクがアップ!!
玉田校長先生から「やすりは、木目にそってこういう風にかけて下さい。なぜなら…」と、やすりかけの方法も丁寧に教えて頂いて、みんな真剣にやすりをかけていました。
そのあと、エアブラシで木粉をきれいに飛ばして、オイルフィニッシュ。
ここでも玉田校長先生から「オイルはこういう風に塗って、こういう風に布でふきとって下さい」って教えて頂きました!
その通りにやってみたら、なんということでしょう~
ピカピカ、ツヤツヤ、ツルツルのベンチが出現しました!!
みんな何度も何度もなでて、ステキな感触を確かめていました。
こうして、作業の工程だけじゃなく、「どういう風に」「どういう所に気をつけて」「それはなぜか」という所を丁寧に教えて頂いたので、子ども達、本当に真剣に想いを込めて取り組む事ができました。
東小学校6年生の男の子は、とっても丁寧に、職人さん顔負けの仕事をしていて、玉田校長先生から「筋がいいね~。いい家具職人になれるよ!」ってとってもほめられてました!
みんな初めて使う電動ドライバーにドキドキ先生方に使い方を教えて頂き初めの1箇所目は先生と一緒にビス留めをして2箇所目からは1人でチャレンジ!
力の入れ具合やスピードに悪戦苦闘してましたが、みんな段々と上手になり電動ドライバーの音もスピードも安定して最後の方は先生無して仕上げて電動ドライバーを扱えるようになりました。
キャスターが付いたコロコロベンチをひっくり返してコロコロと動かすと『わ~動いたよ!』と嬉しそうな声が聞こえてきました。
ヤスリをかけ、ニスを塗り、キャスターを付けて
きのこ型の留め具を皮の部分に刺すと、1人1人が作ったコロコロベンチが1つにつながり、みんなの笑顔も1つになりました
参加してくれた小学生からは…
・6年生は『人が使う物を初めて作りました。使ってもらえて嬉しいです。』
・4年生は『木遊館館で使えてもらえて嬉しいです。』
・1年生は『楽しかった!』
と皆さん楽しくコロコロベンチを作ってくれました。
先生方も1人1人としっかりと向き合って、褒めて褒めてやる気を引き出して下さいました。
サテライトに届くのがとっても楽しみです。
最後に、木のネームタグをわらべうたの会よりプレゼント🌳
コロコロベンチと同じ材のスギの木で、教えて頂いたやすり掛けをおうちでもう一度できるという事で、みんなネームタグに飛びつき嬉しそうに選んでいました