江名子地区の方々が集う交流会にお声をかけて頂いて、わらべうたの講座に行かせて頂きました。
ちょうど二十四日市が開かれたばかりだったので、二十四日市を歌ったわらべうた「とんびのうた」を聞いて頂いて、わらべうたを楽しむ時間がスタートしました。
「とんびのうた」は、
♬ とんび とんび まわれ
♬ あさっての いちに あかい べべ かってやるに
♬ あかい べべ いらにゃ あかい かんこ かってやるに
こういう歌詞です。
今年もそうでしたが、毎年この二十四日市の日は、ひどく雪が降って、荒れた天気になります。
トンビが野原の上を天高く舞いながら飛んでいると「明日は天気になる」という言い伝えがあることから、トンビに「晴れ着などを買ってあげるから、どうかよい天気にしておくれ」と頼んで歌ったそうで、飛騨人の自然を観察する目の鋭さや、二十四日市を楽しみにしている様子が伺われるステキな歌です。
「へぇ~、知らんかった~」とおっしゃる方が多く、時代の移り変わりと共に、だんだん消えていってしまうんだな~と改めて実感しました。
それから、「あんたがたどこさ」や「いち に さん」、「いちかけ にかけ」などの、ポピュラーなわらべうたや、飛騨のわらべうた「とらやのまんじゅう」「あたごさまのうた」「うちのちゃめこ」などを楽しみました。
ビックリしたのは、「うちのちゃめこ」で、私が「うちのちゃめこは ほんとに こーまるね」と歌うと、私より先んじて「台所するにも 涙が ポーロポロ」「ポーロポロ!」と、どんどん歌ったり、しぐさをやって下さった事です。
講座が始まる前に、「皆さん、今日は童心に帰って、思い切り楽しんで下さい」とお願いしたんですが、皆さん、もう、にっこにこで、大きな声で歌いながらたもとをふくしぐさをしたり、ねずみがガリガリかじるしぐさをしたり、それはそれは楽しそうでした。
中には「私は90を超えとるけど、ちっさい時に歌った歌思い出して、ほんとにうれしかった~」って、目を輝かせながら話しかけて下さる方もいて、わらべうたが、小さい子からご年配の方々まで、本当に、世代を超えて楽しまれるものであり、更には、ご年配の方々にとっては、小さい頃のキラキラした思い出までも、あふれるように思い出されてくる、すばらしいものなんだという事を、実感しました。
今年は、ワイワイカフェを開催するという事もあって、出張講座がたくさんあります。
どんなすばらしい出会いがあるかと思うと、今からワクワクします。